車で埼玉県を走行中、「オニバス自生地」の看板を発見。「オオオニバス」は植物園でもおなじみの「人が乗れる巨大な蓮」。でも、これは「オニバス」。蓮の“鬼”大きいやつではあるが、オオオニバスよりは小さいやつってことか?この辺の知識はあまりない…。


幹線道路から曲がって田んぼのなかを進むと、自生地がでてきた。

自生地という割には、きれいに区画整備されていて、水田の間に、公園のようになっていた。

看板を見ると、「オニバス復元池」となっていて、隣の用水路が「自生地」となっている。
あとでパンフレットを見てみると、どうやら、一度絶滅したと思われたオニバスが、用水路の地中に眠っていて、用水路を整備したら、眠っていたオニバスが芽を出し、それを保存するために復元池を整備したということらしい。

これがオニバス。
オオオニバスよりは小ぶりだが、確かに蓮というよりはスイレン?よりははるかに大きく、「鬼」らしく荒々しい葉の形である。
調べてみると、オオオニバスはアマゾン流域原産だが、オニバスは主にアジア原産。日本にも昔はたくさん自生していたらしいが、マコモやヒシなど、かつての日本の水辺の植物がどんどん、水田整備や護岸工事などで激減していったように、オニバスもその多くが消えていったようである。

葉をつき破って、花のつぼみのようなものが見えるが、ウィキには「花は水中での閉鎖花が多く、自家受粉で100個程度の種子をつくる。種子はハスと違って球形で直径1cm程度。8月から9月ごろに葉を突き破って花茎を伸ばし、紫色の花(開放花)を咲かせることもある。」と書いてあった。これはつぼみか?咲いたあとか? 花も見てみたい。

この復元池には、オニバスの他にも、「アサザ」「ミクリ」など、姿を見ることが少なくなった他の水生植物も保存されていた。



隣の水田跡地らしい池でも、オニバスを増やすため、大切に育てられているらしい。

たまたま看板見て立ち寄った「オニバス自生地」でしたが、いろいろと勉強になりました。