今年もモンステラが紅葉する季節がやってきた。
といっても、もちろん熱帯植物のモンステラが紅葉するわけがない。

モンステラは、環境が変わったり、日焼けしたり、寒さに耐えられないと、葉が黄色になって枯れてしまう。
枯れるといっても、大概は葉だけが落ちて、茎のほとんどは枯れておらず、またそこから芽を出すという強くしぶとい植物だ。
もちろん、枯れたあとに、ちゃんと適切な環境に置いた場合だが。

うちのモンステラのいくつかはベランダに出しっぱなしで育てている。
本当は、日当たりのあまり良くない室内にあるものをベランダに出して、しばらくして元気になったらまた室内に入れるというローテーションをするつもりなのだが、とても大きくなったものもあり、持ち上げるのも一苦労になってくると、ローテーションもなかなか面倒くさくなり、出しっぱなしになってしまう。

東京程度の冬であれば、外に出しっぱなしにしても、冬が越せる。雪が降ったってけっこう平気だ。
この場合の「平気だ」にもいろいろあるが、まあ「完全に枯れてだめになることはない」…ということであって、やはり厳しい冬を越すと、冬の終わり、春の始まりの頃に、葉が黄色くなって枯れ始める。

この状態を僕は「紅葉」と言っているだけだ…。

本当に紅葉じゃないの?と思うくらいきれいに黄色になる葉もあれば、いい感じに枯れた、味のある茶色い葉になることもある。

いずれにしろ、不適切な育て方による、不本意な枯れた葉なのだが…

東京も桜開花宣言があり、いよいよ成長の時期がやってくる。
昨年は異常気象の長雨で、今までで新しい葉がもっともでなかった年だった。

考えてみると、その前の冬は暖かく、ベランダ冬越しのモンステラが、ほとんど枯れず、紅葉しなかった。

もみじなども、紅葉がきれいだったり、あまりきれいじゃなかったりと、その年の天候に左右されるが、
やっぱりモンステラも同じなのか?というのはこじつけか…。

でも、今年はきれいに黄色に変色したモンステラ、これから夏にかけてぐんぐん新芽が出て、りっぱな切れ込み、大きな穴を開けることを期待しよう。

この記事は、植物を育てる人にとってはとってもあるまじき内容であることを、ここでお断りしておきます(すみません…)