encyclopedia of monstera

モンステラの種類

偽物にご注意

モンステラ属ではないのに、モンステラによく間違えられる植物があります。いちばん多く間違えられるのが「マングーカズラ」です。園芸店ですら、「マングーカズラ」と「モンステラ」の名札が、あべこべにつけられていたこともあります。また、知り合いで、有名な園芸店に「モンステラ」を注文したところ「マングーカズラ」が届いて、その知人は本物のモンステラを見たことがなかったので、僕に指摘されるまで気づかなかった、なんてこともありました。よく見ると、すこし“しおれた”ように、葉が“しなっ”としていて、葉脈の筋がはっきりとし、本数も多いので、すぐわかります。似ているけど、モンステラの方が断然かっこいい!これは偏見かな?

そんなに似てるとは思わないけど、同じもののように扱われるのが、フィロデンドロンやセロウム。こちらは切れ込みと言うよりは「でこぼこした葉」という感じです。種類もフィロデンドロン属といって、モンステラ属ではありません。

モンステラそのものと似ているわけではありませんが、まだ切れ込みの入らない、若いモンステラを育てたことがある人ならわかると思いますが、切れ込みのないモンステラはポトスにも似ています。とくに、斑入りモンステラはなかなか切れ込みの入らないものが多く、せっかく珍しい斑入りモンステラをもっていても、全然切れ込みがなかったりして、「これポトスでしょ?」と言われたりします・・・。また、巨大になったポトスの葉には切れ込みが入ったりすると言うからたちが悪い!

偽物にご注意と入ったものの、所詮はすべてサトイモ科ファミリー。全く違うものではないですからね・・・

モンステラを見分けることは不可能論

さて、つぎに、モンステラの中で、種類を見分けることについて話してみましょう。先にも書いたように、モンステラの仲間は25種類程度と言いました。そして、市場で手に入るものは7〜8種類ほど。それには一見モンステラっぽくないハネカズラやマドカズラも入っていますので、いわゆるモンステラというのは、デリシオーサ(発音によってはデリキオーサ)、ヒメモンステラ、ペルツーサ、それぞれの斑入り、ミニマなどがあります。よく言われる分け方は、いちばん大きく、切れ込みもたくさんあり、穴も開いたりするのがデリシオーサ。「切れ込みが左右対称になっている」なんて見分け方もよく言われます。

そしてそれより小さいヒメモンステラ、別名アダンソニー。ペルツーサと同じという説も多いです。デリシオーサほど葉が大きくならず、デリシオーサは1m近く大きくなる葉もあるのに対し、ヒメモンステラはせいぜい30cmなんて書いてあったりもします。切れ込みもデリシオーサの対称型に対し非対称。

そして、いちばん小さいのがミニマです。ミニマは大きい葉でも10cm程度。切れ込みもせいぜい左右合わせて5本くらいしか入らないので、デリシオーサとは全然違う形です。

しかし、今まで書いた見分け方は、いちばんいろんなところで書かれている見分け方で、様々な図鑑や植物園を見たり、自分で育てていると、そうとも言えないと言うことがたくさんでてきます。

まず、ヒメモンステラとデリシオーサ。よく売っているヒメモンステラは、デリシオーサより小振りですぐわかるとおもっていると、育つにつれ、葉はどんどん大きくなり、さらに植木鉢を大きいものに替えたりすると、さらに大きく、穴まで開いて、デリシオーサと見分けがつかなくなったりします。そして、デリシオーサの小さいものは、全くヒメモンステラです。

また、植物園や図鑑などでは、ミニマをもうちょっと大きくしたようなものに、ヒメモンステラと書いてあったりします。(わりとよくそうなっています)

ペルツーサとアダンソニーも違うもの、と言う説もあります。わざわざ違う名前が付いているのだから、やっぱり違うのかな?とも思いますが、その見分け方は、いくら聞いても調べても、決定的なものはでてきません。

どうやら、市場に出回っているモンステラは野生のものではなく、長い間園芸用として、いろいろな改良がなされ、なかなかわけにくくなっているのではないか、と言うのが事実のようです。しかしこれらのことも、いくつかの図鑑などで「園芸用ではないか?」とか「矮性ではないかとおもわれる」という曖昧な記述なので、やはりはっきりしたことがわかる人はいないのかもしれません。

結論としては、これらの種類のなんなのかを、あまりこだわる必要はないということです。分類は所詮人間が便宜的にわけるもので、動物でも昆虫でも、分けられない種類はたくさんあります。

(※斑入りのモンステラをデリシオーサ・ヴァリエガタ、アダンソニー・ヴァリエガタなどと言いますが、ヴァリエガタとはちょっと違う色の斑が入った“マルモラタ”というのもある、と言うのを図鑑で発見しました。詳細は不明)