モッド・イーストな写真投稿コーナー

モッドイースト(1950〜70年代)な建物、インテリアを大募集!! コモエスタ八重樫さんが吟味、モッドイースト度を三ツ星(★)で採点。 投稿お待ちしております!
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file No. 000-2 独自取材


写真1・建物全景・モダニズム建築の堂々とした構え

シルクセンター(横浜)

横浜、桜木町方面から山下公園に向かってドライブすると、古き良き近代建築がふえ、みなと横浜の雰囲気が急に強くなり、気分が盛り上がる。しかし、その道の真っ正面には、それらの近代建築とはちょっと違う古ぼけたビルがどっかりと見えてくる。明治大正モダンな他の建物に比べて、一見なんの変哲もないビルに見えるが、時代を思わせる荒々しいコンクリートと、水平な梁と垂直な柱がはっきりした立体感。コルビジェをおもわせる、当時の建築であることがすぐ連想される。
これはモッドイーストなものがあるかもしれない・・・

ということで、横浜シルクセンタービルに潜入。

ここには横浜港開港当初、英国の商社ジャーディン・マジソン商会(英一番館)があった。開港百周年の昭和34年3月、記念事業として、かつてそれがあった場所に「シルクセンター」がつくられた。2〜3階にはシルク博物館があり、6〜11階には、横浜港に停泊した英国豪華客船・クイーンエリザベス号の乗客も受け入れたというみなと横浜を代表する名門ホテル「シルクホテル」があった。
近辺にホテルが林立し、昭和57年に営業不振から閉鎖され、1998年、75室の小割の部屋を生かして、「SOHO YOKOHAMA インキュベーションセンター」に生まれ変わっている。下階にもシルク博物館以外にはオフィスがはいっており、オフィスはガラス張りで、その枠が木製、なかなかの雰囲気である。
地下には、そのもとあった商社の名前をとった「英一番館」というショッピング街、飲食街がある。こちらはかなり寂れた雰囲気だが、「sanko」という宝石店だけは、昭和43年に改装したというディスプレイの棚がかなりイカしている。

oh!no


写真2-3・エントランス・モダニズム建築のセオリーどおり、ピロティー(上の建物がせり出して、1階は空間が広くとられている)その路面はうねうね。


写真4-5・テナントオフィス階・オフィスはガラス張りで、その枠は全て木製。

 
写真6-7・地下の「英一番館」への入り口。ドアがなかなかおしゃれ。

 
写真8-9・「英一番館」のなかの1店舗「sanko」宝石店。昭和43年に改装したというディスプレイの棚。
これもいい色の木製。アールに切り抜いたウィンドウのデザインがイカす!

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